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この記事は瀬戸内分校プロジェクトをサポートする香川大学創造工学部メディアデザインコース柴田研究室の学生たちと共同で作成しています

Day3 午後 ~人間だけのものじゃない。生き物のための瀬戸内海~

三日目のスケージュールはパンパン!もう派手に飛ばしちゃいます。

豊島での喜多船長のファンタジックな講義のあとは、そのままfrom島to島へ。庵治半島へと猛スピードで直行しました。(庵治半島は島じゃないです。)移動に使った船「カヌラスⅢ」ですが、午前は高校生たちも初めて感じる海上の風に目を輝かせていましたが、午後からはさすがに慣れてきたようでした。船に揺られながら寝ている人もちらほら居ました。確かに私も少し心地良かったと感じるカヌラスⅢです。

3日目午後のレポートは担当は、分校プロジェクト香川大学学生助手の奥野が担当させていただきます。

庵治半島に到達したカヌラスⅢ、そこから船を降りると、そこは漁港でした。地図を見てみると「鎌野漁港」と書いてありました。あれ?ここいったことある・・・な?と感じた数秒後、ずいぶんと前にこの漁港で友達と釣りに行ったことを思い出しました。海の方向から海岸をみることはないので、少し不思議な感覚。すでに知っていた浜なのに初めて訪れたかのようなジャメビュで、高校生たちも普段見る方向とは間反対の海に何かを感じているのではないかと思います。まだ3年しか香川に住んでいない私がそうなので、ネイティブだとな

おさらなはず。



:庵治マリンステーションは香川大学の施設!


上陸した後、鎌野漁港すぐの目の前には庵治マリンステーションという建物があります。ここが午後の舞台です。この施設は香川大学の研究施設であり、調査船での海洋観測や調査、あるいは施設の各種分析機器で分析や実験を行っています。


午後の最初は、庵治マリンステーション施設内で、農学部の中國正寿 博士に瀬戸内海の生態系について講義をしていただきました。午前は、ゴミ自体の気持ちやその思いの多様性について、とても感性的なお話をしていただいた後だったので、午後からの理系な講義はピリッとメリハリがついてとても良いですね。


:とてもわかりやすく、テンポの良いお話。中國 博士


中國さんのお話で私が面白いと感じたのは、食物連鎖と口の大きさの関係について、そして海の濁りと生態系の関係の2つです。まず、口の大きさについてですが、中國さんのお話では、海の食物連鎖が陸とは違い、その個体の大きさが大きいほど、連鎖の高い位置にいるということです。え?当然では?と思われるかもしれませんが、例えば陸なら、チーターは自分より体格が大きな動物を狩りの対象にしていますよね。それが、海では起こらないのです。小さな個体が大きな個体を捕食することはなく、基本的に個体が大きな生物が個体の小さな生物を捕食します。では、それはなぜか?それは、魚の捕食スタイルが「まるのみ」一択だからだそうです。例外もあるかもしれませんが、基本は「まるのみ」。飲み込むしかないから、口の中に捕食しようとする個体が丸々入らないといけないんですね。食べ物を食べているとき、噛むごとに広がる食べ物のおいしさを魚は享受することができないのは、すこし悲しいですね。もしかしたら、「のどごし」などが人間が感じる美味の重要要素になっているかもしれません。冗談です!


そして、次に面白いと感じたお話が、濁りについてです。瀬戸内海は閉鎖性海域とは言えど、瀬戸内と瀬戸外を行き来する大きな潮の流れが2つあります。そして、その2つの潮の流れは、12時間ごとに潮の流れが東to西、西to東で入れ替わっているそうです。それが、濁りの原因であると中國さんはおっしゃいました。海流が両方向から流れ込むことで、海底の土や泥が攪拌されて、海中によく酸素が行き届きます。酸素が行き届くことで、プランクトンなどの一次生産者が大量発生します。その大量発生があるおかげで、食物連鎖の下支えの規模が増大し、たくさんの生き物がすめる瀬戸内が成り立っているわけです。つまり、濁っている方が生物にとっては食料が多いので楽園だということです。これは、割と直感に反しました。だって、きれいな海の方が、私たちが勝手に考える一般魚類Aさんにとっては住みやそうなのではと感じるからです。部屋が散らかっている方が落ち着くという人もいるように、魚にとっても濁りがデフォルトだということがわかりました。しかし、それもバランスが大切であるということもおっしゃっていました。プランクトンが発生しすぎると赤潮の原因になるそうです。そのバランスを保つことが、一番に大切なことであると学びました。誰かにとって、良いラインというラインはなく、グラデーションでいうところのここらへんのゾーンが良い!というようなバランス感覚を持ち、かつ寛容な生き方をしたいと私は思いました。


午後の最後は、香川大学 創造工学部長である末永慶寛先生に人工漁礁について講義をしていただきました。この講義もとても面白かったです!人工漁礁を実際に目で見て、そのすごさや必要性を肌で感じました。ちなみに、人工漁礁は末永先生のお話を聞くと、魚の住処であり、海流を制御するものであるという2つの機能を兼ね備えたとても便利なブロックであるということがわかりました。なんと香川大学は、この人工漁礁のデザインで特許もとっています。この漁礁があるおかげで、海流が入りにくい海岸でも、効率的に海底を攪拌することができるそうです。この攪拌があるおかげで、酸素が行き届き、瀬戸内海は日本トップの漁獲量を維持できているということです。また、人工漁礁には隙間が空いており、その中に小さな魚がシェルターとして身を隠していることで、生態系の保全も行えます。


:末永先生の講義は、ボクシングの話も満載です。


講義のあとは、再度カヌラスⅢに乗って、沖へと向かいました。海中ドローンを使って、実際に人工漁礁をみんなで見ました。映像だったので、大きさはイメージしにくかったですが、海中ドローンが表面まで近づくと、海藻や様々な生物が近くを泳いでいるのがわかり、とても見ていて楽しかったです。

:海底に沈んでいくドローン。



人工漁礁の下を除いてみると、そこには激レア魚 キジハタが口をぷっくりさせてたたずんでいました。末永先生いわく、めったお目にかかれない高級魚だそうです。私は、ちょっとカワイすぎて、いくら高級といわれても食べれないかもしれないです・・・!しかし、実際に講義で学んだことを間髪いれずに体験できる。これが、「さとうみ」なのだともろに感じました。普段、光の反射で見えない海のそこでは、こんな世界が巻き起こっていたのか!という衝撃やワクワク感が高校生にとっても、「生物」の授業を超えた実践感があったのではないかと思います。午後を通して、とても楽しい体験でした。


その後は、高松港まで戻り、解散しました。もう詰め込みすぎぃ!今日ばかりは、とても疲れたのを覚えています。4日目も楽しさ満載なので、よければ次の記事も一読、よろしくお願いいたします!

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