2022年8月26日 午前
こんにちは。今日は、鉾井さん班リサーチ2日目です。
そしていつのまにか、瀬戸内海分校プロジェクト「さとうみ」は五日目に突入していました。正直、体感的にまだ三日ぐらいしかたってないのではないかと思うぐらい、このイベントにはスピード感があります汗 また瀬戸内分校の教員曰く、どのプログラムも、大学の授業レベルの内容・密度であると評価されているようで、高校生のメンバーには「ほんとによく90分以上も集中してついてくることができるなぁ」と、大学の授業を「適度」な姿勢で受講し、今回の記事も担当している奥野は勝手ながら思いました。
リサーチ2日目の最初は、鉾井さんによる高校生メンバーへのインタビューを行いました。場所は、香川大学の研究交流棟とよばれる建物の一階です。インタビューの準備として、ひとつひとつ機材を組み立てていく鉾井さんは、すぐさまアーティストからインタビュアーへと変身していきました。
:インタビューの説明と、本格的な機材に少し驚く高校生たち
そして、インタビューは、鉾井さんと一人10分で対話する形式で進んでいき、全体を通して瀬戸内海の「海」「川」「水」に関してとても面白い話を聞くことができました。高校生メンバーの方も、最初こと見慣れない機材に囲まれ戸惑ったかもしれませんが、とてもすらすらと語っていたように感じます。それは、昨日までのリサーチとは異なり、対話の内容が自分の中にある瀬戸内に対してのイメージや記憶だったので、等身大で話すことが可能だったのだと思います。
:インタビューは鉾井さんと一対一で。
:ほかの人のインタビューを聞きこんでいる様子。
海で巨大なエイを見た話、川で石を積み上げた話、山からキレイな水が流れていた話など、幅広く瀬戸内海の記憶を話してもらい、またアーカイブすることができました。鉾井さん曰く、このインタビューはとても刺激的であったらしく、予定していた作品の方向性を変えようかと思うほどだったそうです。私も、聞いていてとても楽しかったです。
これで、午前のリサーチは終了しました。午後は、これまで4日間のリサーチをもとに、個人で作品を作っていきます。作品を作っていくうえでは、アウトプットが必要です。しかし、インプットしたものをそのままアウトプットしたとして、それは、聞いた話を左耳から右耳へとスルーパスすることとさほどかわりません。重要なのは、インプットした話を自分の中に取り込んでみて、どう相対化するか、どう咀嚼し落とし込んでくか、それがアウトプットすることだと個人的に思います。午前のインタビューは、それにおいて、今回のリサーチをアウトプットする前に、一度自分の中に存在する瀬戸内海を評価軸として引き出すうえでとても重要なことであったと感じます。
Comments