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この記事は瀬戸内分校プロジェクトをサポートする香川大学創造工学部メディアデザインコース柴田研究室の皆さんと共同で運営しています

2022年8月26日 午後


こんにちは!今回も伊東チームの活動の様子を書いていきたいと思います!

私たちは午前の海岸から一転、午後は屋島の山頂へ向かいました!


山頂に到着後は最初に屋島寺と宝物館の見学へ。

宝物館では歴史民俗資料館で学んだ源平合戦の絵画や源氏の白旗などを実際に見ることができます。高校生のイラストを描くことが好きなメンバーは飾られている絵画に「凄い…」と感動をしていました。また、この日までのリサーチ期間で歴史を学ぶことができていたので、絵画に描かれている人などの関係性が分かり、見応えがありました。


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その後は一度お昼休憩をとり、屋島に新しく建設された「やしまーる」に向かいました。

やしまーるは山頂の中でも一段高い場所から高松を一望することができます。


ここではプロジェクトのテーマにもなっている“里と海の繋がり”を視覚的に確認することができました!そしてやしまーるでも、山頂からの景色をみてどのようなことを感じたのか考えました。高校生たちからは「山から見ると空と海のバランスが綺麗」や「海の近くから見ると見えていたごみも屋島から見ると全く見えない」などの意見が上がりました。


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屋島を降りた後、私たちはID研に戻りました。

学校では以下のテーマについてミーティングを全員で行いました!

① 海辺をリサーチして気づいたこと

② 海で拾った宝物をなぜ拾おうと思ったのか

③ 始点が変わると何が見えるのか

④ 新聞を作るうえで何を記事にしたいのか

⑤ 新聞のタイトルについて


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リサーチして気づいたことには、海岸に流れ着いたごみと誰かが絶対にその場に置いたごみがあるという気づきや、ごみの存在を一部しか把握することができないなどの発見が話し合いの中で上がりました。

また、海で拾った宝物については、プラスチックが海にある意外性に惹かれたり、コレクションにしたいと思っている人が多い印象を受けました。


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4日目の話の中で出ていた最終目標の新聞製作に向けてもこの時に話をしました。


記事にしたいことには、豊島での体験や発見が強く印象に残っている学生が多く、ごみをごみと思わない喜多船長の考え方や、海で拾った宝物のことを記事にしたいと発表をしていました。

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最後に最終日に向けてA5サイズの紙にそれぞれ記事にしたいことを書いてくることになりました。高校生たちはどんなことを限られたスペースにまとめるか、どのようなレイアウトにすれば相手に伝えられるのか迷っている様子でした。


残るは最終日です!

2022年8月26日 午前


こんにちは。今日は、鉾井さん班リサーチ2日目です。

そしていつのまにか、瀬戸内海分校プロジェクト「さとうみ」は五日目に突入していました。正直、体感的にまだ三日ぐらいしかたってないのではないかと思うぐらい、このイベントにはスピード感があります汗 また瀬戸内分校の教員曰く、どのプログラムも、大学の授業レベルの内容・密度であると評価されているようで、高校生のメンバーには「ほんとによく90分以上も集中してついてくることができるなぁ」と、大学の授業を「適度」な姿勢で受講し、今回の記事も担当している奥野は勝手ながら思いました。


リサーチ2日目の最初は、鉾井さんによる高校生メンバーへのインタビューを行いました。場所は、香川大学の研究交流棟とよばれる建物の一階です。インタビューの準備として、ひとつひとつ機材を組み立てていく鉾井さんは、すぐさまアーティストからインタビュアーへと変身していきました。


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:インタビューの説明と、本格的な機材に少し驚く高校生たち



そして、インタビューは、鉾井さんと一人10分で対話する形式で進んでいき、全体を通して瀬戸内海の「海」「川」「水」に関してとても面白い話を聞くことができました。高校生メンバーの方も、最初こと見慣れない機材に囲まれ戸惑ったかもしれませんが、とてもすらすらと語っていたように感じます。それは、昨日までのリサーチとは異なり、対話の内容が自分の中にある瀬戸内に対してのイメージや記憶だったので、等身大で話すことが可能だったのだと思います。


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:インタビューは鉾井さんと一対一で。


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:ほかの人のインタビューを聞きこんでいる様子。


海で巨大なエイを見た話、川で石を積み上げた話、山からキレイな水が流れていた話など、幅広く瀬戸内海の記憶を話してもらい、またアーカイブすることができました。鉾井さん曰く、このインタビューはとても刺激的であったらしく、予定していた作品の方向性を変えようかと思うほどだったそうです。私も、聞いていてとても楽しかったです。


これで、午前のリサーチは終了しました。午後は、これまで4日間のリサーチをもとに、個人で作品を作っていきます。作品を作っていくうえでは、アウトプットが必要です。しかし、インプットしたものをそのままアウトプットしたとして、それは、聞いた話を左耳から右耳へとスルーパスすることとさほどかわりません。重要なのは、インプットした話を自分の中に取り込んでみて、どう相対化するか、どう咀嚼し落とし込んでくか、それがアウトプットすることだと個人的に思います。午前のインタビューは、それにおいて、今回のリサーチをアウトプットする前に、一度自分の中に存在する瀬戸内海を評価軸として引き出すうえでとても重要なことであったと感じます。

更新日:2023年5月17日

2022年8月26日 

来訪者の皆さま、こんにちは。

このプロジェクトも残すところあと2日になりました。本当にあっという間です…

坂田班、最後まで全身全霊で取り組みたいと思います!

本日も、ゆかりさんと高校生メンバーとの共同作業です。

まずは民話のリサーチを…

とその前に、私たちは香川大学イノベーションデザイン研究所の2階へ。


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そこにいたのは、人と同じぐらいの大きさのモニター。


「窓」です。


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あ、向こうに誰かいる!

目線の高さも、こちら側にいるゆかりさん(黄色いシャツの人)と同じぐらいです。


この「窓」では、リアルタイムで相手と話ができるテレワークシステムと縦長の大画面を利用し空間を繋げることで、まるで相手がそこに立っていてお互いに直接話しているかのような臨場感を生み出します。この技術を用いて、離れた相手と自然に交流したり、出産などを見届けるだけだったパートナーが立ち会えるようにするなど、コミュニケーションに新たな形を生み出すことができます。近い将来、空間の隔たりも完全に取り除けるシステムも誕生するかもしれません。


不思議な窓を堪能した後、私たちは高松市立図書館へ向かい、香川の海にまつわる民話を探しました。

モデルとなった地名、登場するキャラクター、詳細なあらすじ、掲載元の本をワークシートに各自まとめました。

(本題とはそれますが、香川で行われる各地域のお祭りが掲載されている本もあり、海に由来する独自の言い伝えもあって面白かったです。)


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それぞれ調べてきた民話を一人ずつローテーションしながら発表しました。

まとめると、こんな感じです。


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こんなにも民話が語り継がれていました。

動物や想像上の生物(龍神様、鬼など)が主役のものや歴史に名のある人物が見られるものもあれば、現代調で描かれるストーリーなど様々。


これを踏まえた上で、2022年版の民話をみんなで作ってみることにしました。

釣りをしていたら、かつて海に捨てたものが襲い掛かってきてつぶされる話や、汚れた海を見て怒り、暴雨を降らす龍神様の話など、現代に沿ったユニークな民話が出来上がりました。社会問題を踏襲しながらの創作はかなり難易度が高いですが、その分やりごたえを感じると同時に、海と人の密接な関りとその大切さを考えることができました。


次回は最終日です。リサーチの集大成、発表に向けての作業です。皆様、最後までどうぞお付き合いください。

最後まで読んで頂きありがとうございました!

2025年度 瀬戸内海分校プロジェクト 「かがわアートスタディーズU18」

主催    香川県

      東京藝術大学

共催    香川大学

総合監修  日比野克彦 東京藝術大学長

企画運営  橋本和幸  東京藝術大学  美術学部長/瀬戸内海分校プロジェクトリーダー

      西村雄輔  東京藝術大学  絵画科 油画 教授

      柴田悠基  香川大学 創造工学部 講師

特別講師  末永慶寛  香川大学 創造工学部長

技術協力  永冨太一  香川大学産学連携・知的財産センター長

      

このプロジェクトで香川県と東京藝術大学は次のSDGsの取り組みに貢献し、地域の大学と連携して開催します。

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